● 団体信用生命保険
団信保険てなんぞや?
正式には、
「団体信用生命保険」と言いまして、住宅ローン借入時に加入が義務付けられる生命保険です。
どういう内容かな?加入義務とは?
ローンの借入者が健康上の理由で返済が困難になった場合は、保険金で残債務が返済されます。一般的な銀行の住宅ローンでは、加入が義務づけられていますが、非加入で組める住宅ローンもあります。
詳しく教えてくれ。
住宅ローンの申込と同時に団信保険への申込も行います。申込書にある問診票に既往症の有無や直近の通院歴などを記入して提出します。健康状態により、加入できない場合もありますが、保険加入できない場合は、基本的に住宅ローンを組む事ができません。
ふうむ。ローン借入の可否は、団信次第と言うことか。
そうですね。基本的に保険加入が前提条件となっています。しかし、加入が困難な場合や、どうしても加入できない場合は、別の緩和策があります。
ほう。どうやるのじゃ?
既往症があるなど健康状態が理由で通常の団信に加入できない場合は、加入条件の範囲を広げたワイド団信があります。
ワイド団信の場合は、加入年齢を50歳未満とする制限や0.3%程度の金利上乗せが必要になります。
これに対して、通常団信の場合は、加入年齢70歳未満、保険料も銀行負担になりますので無料です。
更にワイド団信でも加入できない場合は、団信加入が任意となっている住宅金融支援機構の「フラット35」で借入する又は、銀行ローンの場合では、配偶者や子供などの推定相続人を連帯保証人とする事で融資が受けられるケースもあります。
フラット35は、もともと団信加入が任意となっていますが、連帯保証人でクリアするケースでは、各金融機関により規定内容が異なる場合がありますので、事前の確認が必要です。
ほう。通常団信が困難ならワイド団信、ワイド団信も無理ならフラット35、非加入でも銀行ローンが組みたいなら連帯保証人という訳じゃな。
そうです。ですので、通常団信に加入できなければ、何れにしても、不利な条件での借入となりますね。
そもそも団信保険とは、融資を受けた人が死亡や高度障害に陥ったとき、その保険金でローン残債を支払うという仕組みです。
ですので、保険加入せずに借入できたとしても、万が一の時には、非常に困るケースも考えられます。
確かにな。借入できたとしても、リスク回避できない借入じゃな。ところで、団信保険の内容はどんな感じかな?
基本的には、死亡又は高度障害、その他、就労不能や一時金など適用範囲が細かく決められています。
また、ガンや脳卒中、心筋梗塞といった3代疾病を初め、他にも様々な症例に対応する5大疾病、8大疾病など、幅広い保障内容となっています。
通常団信の場合は、保険料が金融機関負担となりますから実質無料、三大疾病やワイド団信の場合でも少ない掛け金で済みます。
また、無料で多数の疾病保障が含まれている団信もあります。
なるほどな。では、もし病気になって、保険金でローン残債が完済された後に病気が治癒したらどうなる?
その場合でも、ローン残債は無くなります。一度、保険金が支払われれば、返還義務は生じません。
つまり、借金の無い自宅だけが残る形となります。健康と引き換えに得た結果ですから、決して喜ばしいものではありませんが、ご家族等にとっては、経済面での大きな支えになるのは確かだと思います。
なので、住宅ローン借入で自宅購入を考える場合は、できるだけ通常団信に加入できる状態で行うのがベストかと思います。
じゃな。しかし、保険に加入できなくても、保証人をつければ良いのではないか?
その形式に対応している銀行であれば借入自体は可能です。しかし、保険に加入していなければ、万一の際は、配偶者や子供といった連帯保証人に支払い義務が残りますので、経済的に大きな負担となります。
ですので、高額融資を受ける住宅ローンでは、可能な限り保険加入しておく事をお勧めいたします。下に簡単な資料を設置しましたので、ご参考になれば幸いです。
なるほどのう。やるなら早めの行動がカギと言う訳じゃな。
● 画面マウスオーバーでズーム機能が使えます。
● 読込不具合が生じた場合は、リロードして下さい。
●完全読込に時間を要する場合があります。
● 計1ページ